SaaSのテレアポ戦略|IT企業が商談につなげる進め方
SaaS・IT企業がテレアポで商談を増やすための戦略を解説。ターゲットの決め方、トライアルや資料請求リードへの電話、トークの組み立て方、追うべきKPI、インサイドセールスとの役割分担を手順つきで紹介します。

「たくさん電話をかけているのに、アポイントにつながらない」。その原因は、トークではなく電話をかける相手、つまりリストにあることが少なくありません。この記事では、テレアポのリストを作る前に決めておくべきターゲットの考え方から、リストの集め方、入れておくべき項目、精査と優先順位のつけ方、架電結果を活かした更新方法までを、テレマーケティング代行を手がける株式会社New Deckが解説します。
この記事の要点
テレアポのリストとは、電話をかける相手の企業名や電話番号、業種、規模などをまとめた一覧のことです。営業リストやコールリストとも呼ばれます。
同じトークスクリプトを使っても、商品を必要としていない相手ばかりに電話をかければ、アポイントはほとんど取れません。反対に、課題を抱えていそうな相手に絞り込めていれば、少ない架電数でも商談につながりやすくなります。テレアポの成果は「どう話すか」の前に、「誰に話すか」で大きく決まります。
リスト作りで最初にやるべきことは、電話をかける相手の条件を具体的に決めることです。
| 項目 | 決める内容の例 |
|---|---|
| 業種 | 製造業、IT・SaaS、人材、不動産など |
| 企業規模 | 従業員数、拠点数など |
| 地域 | 商談に対応できるエリア、オンライン対応の可否 |
| 部署・役職 | 営業部の責任者、人事責任者、経営者など |
| 課題の兆候 | 求人を出している、新規事業を始めた、拠点を増やしたなど |
特に「課題の兆候」は重要です。たとえば採用に関するサービスであれば、求人を積極的に出している企業は、採用の課題を抱えている可能性があります。今まさに困っていそうな企業を見つける視点を持つと、リストの質が上がります。
すでに取引のある顧客や、商談が進んだ企業に共通する業種・規模・きっかけを振り返ると、狙うべきターゲット像が見えてきます。社内のデータがある場合は、まずそこから整理しましょう。
ターゲットが決まったら、条件に合う企業を集めます。主な方法は次のとおりです。
| 集め方 | 特徴 | 注意点 |
|---|---|---|
| 自社の顧客・問い合わせ履歴 | 自社への関心が確認できている相手が多い | 休眠顧客は、前回の接点や状況を確認してから連絡する |
| 展示会やセミナーで得た名刺 | テーマへの関心が高い相手が含まれる | 取得時に伝えた利用目的の範囲で使う |
| 企業のWebサイト・公開情報 | 業種や事業内容を確認しながら集められる | 手作業のため時間がかかる |
| 企業情報のデータベース | 条件を指定して多くの企業を抽出できる | 情報が古い場合があるため精査が必要 |
名刺や問い合わせ履歴など、個人に関する情報を扱う場合は、個人情報保護法に沿った取り扱いが必要です。利用目的の範囲や管理方法については、個人情報保護委員会の公式情報を確認しておきましょう。
リストは、架電する人が迷わず使え、結果を記録できる形にしておくことが大切です。
特に架電の結果を「不在」「受付で断り」「担当者と会話」などの決まった区分で記録すると、後から数字で振り返れるようになります。

集めたリストは、そのまま使うのではなく、架電前に精査します。精査を省くと、同じ企業に何度も電話してしまったり、既存の取引先に営業電話をかけてしまったりするトラブルにつながります。
リストの精査は地味な作業ですが、架電の無駄を減らし、企業としての印象を守るためにも欠かせない工程です。
精査したリストは、ターゲット条件への当てはまり具合で優先順位をつけます。
| 優先度 | 目安 | 進め方 |
|---|---|---|
| A | 条件に当てはまり、課題の兆候もある | 最優先で架電し、担当者につながるまでフォローする |
| B | 条件には当てはまるが、兆候は不明 | Aの後に架電し、反応を見て優先度を見直す |
| C | 一部の条件だけ当てはまる | 余力があるときに架電、または対象から外す |
優先順位をつけておくと、限られた時間の中で商談につながりやすい相手に集中できます。
リストは一度作って終わりではありません。架電の結果をもとに、次のように更新していきます。
アポ率を改善する具体的な考え方は、「テレアポのスクリプトの作り方」もあわせて参考にしてください。
株式会社New Deckのテレマーケティング代行では、ターゲットリストの作成・精査から対応しています。既存のリストをお持ちの場合は、それをもとに精査やクレンジングを行います。無駄なコールを省き、成約の可能性が高いリストに絞ってアプローチすることで、効率よくアポイント獲得を目指します。
リスト作りから任せたい場合は、テレマーケティング代行のページをご覧ください。
テレアポのリストは、アポ率を左右する最も重要な土台です。まずターゲットを具体的に決め、条件に合う企業を集めたら、重複や対象外を取り除いて優先順位をつけます。そして架電の結果を記録し、リストを更新し続けることで、少ない架電でも商談につながる精度の高いリストに育っていきます。
必要な件数は、目標とするアポイント数と、自社のアポ率によって変わります。まずは小さめのリストで架電して実際のアポ率を確かめ、その数字から必要な件数を逆算するのが確実です。
自社の顧客・問い合わせ履歴や、企業のWebサイトなどの公開情報から、手作業で集める方法があります。時間はかかりますが、業種や事業内容を確認しながら集められるため、ターゲットに合ったリストを作りやすい方法です。
わかっていれば受付で取り次ぎを依頼しやすくなりますが、必須ではありません。担当部署や役職を記録しておき、架電の中で担当者がわかったら更新していく方法でも十分です。
断られた理由によって判断します。「今後の連絡は不要」と伝えられた場合は連絡を控え、「今は時期が合わない」という場合は、時期を空けて再度アプローチする候補として記録しておきましょう。
できます。New Deckのテレマーケティング代行では、ターゲットリストの作成・精査から架電、レポートまで一貫して対応しています。