ホテルのインフルエンサー活用|宿泊PR投稿の進め方
ホテル・旅館がインフルエンサーに宿泊PRを依頼する方法を解説。招待と有償依頼の違い、宿の魅力が伝わる人選の基準、依頼内容と撮影の取り決め、予約につなげる導線、PR表記などの注意点を紹介します。

「フォロワーが多い人に依頼したのに、ほとんど売上につながらなかった」。インフルエンサーマーケティングで最も多い失敗のひとつが、人選のミスです。この記事では、フォロワー数だけで選ぶと失敗しやすい理由と、成果につながるインフルエンサーを見極める5つの基準、選定の手順とチェックリストを、インフルエンサーマーケティング支援「INFULL」を運営する株式会社New Deckが解説します。インフルエンサーマーケティングの全体像は「インフルエンサーマーケティングとは?」で紹介しています。
この記事の要点

フォロワー数は、インフルエンサーを選ぶうえでわかりやすい指標ですが、それだけで判断すると次のような問題が起こりがちです。
たとえば、30代女性向けのスキンケア商品を紹介してもらうのに、フォロワーの多くが10代や男性であれば、どれだけ多くの人に届いても購買にはつながりにくくなります。
フォロワーが多くても、投稿へのいいねやコメント、保存などの反応が少ないアカウントもあります。フォロワーに見られていなければ、投稿の影響力は限定的です。
フォロワーを購入するなどして、見かけの数字を増やしているアカウントも存在します。フォロワー数の急激な増加や、フォロワー数に対して反応が極端に少ない場合は注意が必要です。

ここからは、インフルエンサーを選ぶときに確認すべき5つの基準を解説します。
最初に確認すべきは、フォロワーの年代・性別・地域・興味関心が、商品のターゲットと重なっているかどうかです。InstagramやTikTok、YouTubeには、アカウントの持ち主だけが見られる分析画面(インサイト)があり、フォロワーの属性を確認できます。依頼を検討する段階で、インサイトのデータを共有してもらえるか相談しましょう。
エンゲージメント率とは、投稿を見た人やフォロワーのうち、どれくらいの人が反応したかを示す割合です。一般的には次の式で計算します。
エンゲージメント率の「良い数値」は、プラットフォームやフォロワー規模、ジャンルによって大きく変わります。一律の基準で判断するのではなく、同じジャンル・同じくらいのフォロワー規模のアカウント同士で比べるのが実践的です。直近の複数の投稿で計算し、特定の投稿だけが突出していないかも確認しましょう。
普段の投稿のテーマ、写真や動画の雰囲気、言葉づかいが、自社の商品やブランドイメージと合っているかを確認します。普段の投稿の延長線上で自然に紹介できる商品であれば、フォロワーにも違和感なく受け入れられます。
過去にPR投稿をしている場合は、その投稿の反応が通常の投稿と比べてどうだったかを確認しましょう。また、PR投稿の割合が高すぎるアカウントは、フォロワーから「宣伝ばかり」と受け取られ、紹介の信頼性が下がることがあります。PR表記が適切に行われているかも、あわせてチェックします。
過去の発言や投稿で炎上していないか、競合他社の商品を最近紹介していないかを確認します。起用したインフルエンサーの言動は、自社のブランドイメージにも影響するため、慎重に見極めることが大切です。
エンゲージメント率をはじめとする指標の計算方法は「インフルエンサーマーケティングの効果測定」で詳しく解説しています。また、企業が依頼した投稿には広告であることの表示が必要です。ルールは「ステマ規制とは?」で確認できます。
5つの基準は、すべてを同じ重さで見るのではなく、施策の目的に合わせて優先順位をつけると判断しやすくなります。インフルエンサーを選ぶ基準とは、「誰に届き、どう反応されるか」を見極めるためのものさしです。
| 目的 | 最優先する基準 | あわせて確認する基準 |
|---|---|---|
| 認知を広げたい | フォロワー属性(届く層の広さ) | 投稿の世界観、ブランドとの相性 |
| 購入・申込につなげたい | フォロワー属性(ターゲットとの一致) | エンゲージメント率、過去のPR投稿の反応 |
| 来店を増やしたい | フォロワーの地域 | 投稿の世界観、PRの頻度 |
| ブランドの信頼を高めたい | 投稿の世界観、ブランドとの相性 | 過去の発言・炎上リスク |
次のような点が見つかった場合は、ほかの基準を満たしていても起用を慎重に検討しましょう。
5つの基準に加えて、施策の目的に合ったフォロワー規模を選ぶことも重要です。規模の区分は一般的な目安です。
| 規模 | フォロワー数の目安 | 向いている目的 |
|---|---|---|
| メガ | 100万人以上 | 新商品の発売など、短期間で幅広い認知を得たい |
| ミドル | 10万〜100万人程度 | 認知拡大と、ジャンル内での信頼獲得を両立したい |
| マイクロ | 1万〜10万人程度 | 関心の高い層に届け、購入や来店につなげたい |
| ナノ | 1万人未満 | 地域密着の集客や、身近な口コミを増やしたい |
1人の大きなインフルエンサーに依頼するか、複数のマイクロインフルエンサーに分散して依頼するかも、目的と予算に応じて検討しましょう。
インフルエンサーと呼ぶためのフォロワー数に、公的な基準や決まった定義はありません。上の表のような規模の区分も、業界で慣習的に使われている目安です。企業が起用を考えるときは、フォロワー数の線引きよりも、「自社のターゲットが実際にフォローしているか」「投稿に反応が集まっているか」を基準にするほうが成果に直結します。フォロワーが数千人のアカウントでも、地域やジャンルが絞られていれば、来店や購入につながる紹介になることがあります。

インフルエンサーは、次の手順で選ぶとミスマッチを防げます。
基準が決まったら、候補を集めます。主な方法は次の4つです。
候補は、最終的に起用したい人数の5〜10倍ほど集めておくと、基準で絞り込んだときに選択肢が残ります。
| チェック項目 | 確認する内容 |
|---|---|
| フォロワー属性 | 年代・性別・地域・興味関心がターゲットと重なっているか |
| エンゲージメント率 | 同ジャンル・同規模のアカウントと比べて反応が得られているか |
| 投稿の世界観 | 普段の投稿の延長で、自然に商品を紹介できるか |
| PR実績 | 過去のPR投稿の反応、PRの頻度、PR表記の有無 |
| リスク | 過去の炎上、競合商品の直近の紹介がないか |
| 数字の自然さ | フォロワーの急増や、反応の極端な少なさがないか |
株式会社New Deckの「INFULL」では、フォロワー数・エンゲージメント率・フォロワー属性・コンテンツの傾向を多角的に分析し、ブランドイメージに合うインフルエンサーだけを厳選しています。
人選から投稿管理、効果測定までまとめて任せたい場合は、INFULLのサービスページをご覧ください。
インフルエンサー選びで大切なのは、フォロワー数の多さではなく、商品のターゲットに届き、フォロワーから信頼をもって受け取られるかどうかです。フォロワー属性、エンゲージメント率、投稿内容と世界観、過去のPR実績、ブランドとの相性という5つの基準で候補を比べ、手順を踏んで選ぶことで、施策の成果は大きく変わります。
フォロワー属性がターゲットと合っているか、エンゲージメント率、投稿内容と世界観、過去のPR投稿の反応とPRの頻度、ブランドとの相性とリスクの5つが基本です。施策の目的に合わせて、どの基準を優先するかを決めて評価します。
プラットフォームやフォロワー規模、ジャンルによって大きく異なるため、一律の目安で判断するのはおすすめしません。同じジャンルで同じくらいのフォロワー規模のアカウントと比べ、相対的に反応が得られているかを確認しましょう。
フォロワー数が短期間で急に増えていないか、フォロワー数に対していいねやコメントが極端に少なくないか、コメントの内容が投稿と無関係な定型文ばかりでないかを確認します。インサイトのデータを共有してもらえると、より正確に判断できます。
目的によって異なります。短期間で幅広く認知を広げたい場合は影響力の大きい1人、関心の高い層に繰り返し届けたい場合は複数のマイクロインフルエンサーへの分散が向いています。
依頼を検討する段階で、フォロワー属性や過去の投稿のリーチなどを共有してもらえるよう相談するのが一般的です。データの提供に応じてもらえるかどうかも、信頼できるパートナーかを判断する材料になります。
起用したい人数の5〜10倍が目安です。基準で絞り込むと候補は大きく減り、条件のすり合わせで折り合わない場合もあるため、多めに集めておくと進めやすくなります。
目的とターゲットを決め、条件に合う候補を集めて基準ごとに比較し、条件をすり合わせたうえで依頼します。この記事の「インフルエンサー選定の6ステップ」で、順番に進められるようにまとめています。
施策の目的によって変わります。購買につなげたい場合は、フォロワー属性がターゲットと合っているかを最優先にし、そのうえでエンゲージメント率と投稿内容の相性を確認すると、ミスマッチを防ぎやすくなります。
できます。INFULLでは候補リストを共有し、ブランドイメージや過去の投稿内容も含めて丁寧にご説明したうえで、クライアント様に最終決定していただいています。