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営業戦略

営業KPIの設定方法|KGIからの逆算と追うべき指標の例

営業KPIの設定方法|KGIからの逆算と追うべき指標の例

「営業目標は決まっているのに、毎日何をどれだけやればよいのかが見えない」「KPIを決めたものの、数字を追うだけで改善につながらない」。営業組織でよくある課題の多くは、KPIの決め方と使い方に原因があります。この記事では、営業KPIの基本、KGIから逆算して設定する手順、営業の種類ごとのKPI例、KPIがうまく機能しない原因と運用のコツを解説します。

この記事の要点

  • 営業KPIとは、売上や受注数などの最終目標(KGI)に向けて、途中の進み具合を測る指標です。
  • KPIは、KGIから「受注数→商談数→アポ数→接触数」のように逆算して設定します。
  • KPIは「行動量」と「転換率(次の段階に進む割合)」の両方で持つと、改善点が見つかりやすくなります。
  • 追う指標は、自分たちの行動で変えられるものを中心に、3〜5個程度に絞ります。
  • 最初の目標値は仮置きにし、実際の数字が集まったら見直します。

営業KPIとは

営業KPIとは、売上や受注数などの最終目標に向けて、営業活動の途中の段階がどれだけ進んでいるかを測る指標です。

KPI(Key Performance Indicator)は「重要業績評価指標」と訳されます。最終目標はKGI(Key Goal Indicator:重要目標達成指標)と呼ばれ、KPIはそこに至るまでの中間地点の数字です。たとえば「今期の受注30件」がKGIなら、「商談数」「アポ数」「接触数」などがKPIになります。

KGIだけを見ていると、目標に届かないときに何を直せばよいかがわかりません。途中の数字をKPIとして追うことで、どの段階で止まっているかが見えるようになります。

KGI・KPI・KSFの違い

営業KPIを設定するときは、KGI・KSF・KPIの3つの関係を整理しておくと迷いにくくなります。

用語意味営業での例
KGI最終的に達成したい目標今期の売上、受注数
KSF目標を達成するために重要な成功要因決裁者との商談を増やす、提案の質を上げる
KPI成功要因の進み具合を測る指標決裁者との商談数、提案から受注に至る割合

KSF(Key Success Factor)を挟むことで、「なぜこの数字を追うのか」が明確になり、現場が納得して動きやすくなります。

営業KPIを設定する5つの手順

営業KPIを設定する5つの手順:KGIを決める、営業プロセスを分解する、段階ごとの転換率を把握する、逆算して必要な数を出す、1日・1週間の行動量に落とし込む

営業KPIは、最終目標から逆算して決めるのが基本です。次の手順で進めます。

  1. KGIを決める:期間と数字を明確にした最終目標を設定します。売上目標の場合は、平均の受注単価で割って受注数に置き換えます。
  2. 営業プロセスを分解する:接触、アポ、商談、提案、受注など、自社の営業の流れを段階に分けます。
  3. 段階ごとの転換率を把握する:過去の記録から、各段階で次に進む割合を確認します。
  4. 逆算して必要な数を出す:受注数を転換率で割り戻し、必要な商談数・アポ数・接触数を計算します。
  5. 1日・1週間の行動量に落とし込む:期間の営業日数で割り、毎日の行動目標にします。

逆算の計算例(仮の数字)

受注目標が月10件、商談から受注に至る割合が20%、アポから商談になる割合が80%、接触からアポになる割合が5%だとします。

  • 必要な商談数:10件 ÷ 20% = 50件
  • 必要なアポ数:50件 ÷ 80% ≒ 63件
  • 必要な接触数:63件 ÷ 5% ≒ 1,260件

月の営業日が20日なら、1日あたり約63件の接触が必要という計算になります。数字が現実的でない場合は、転換率を上げる施策や、接触の手段を増やすことを検討します。

営業の種類別・KPIの例

営業KPIは、営業の種類によって追うべき指標が変わります。

営業の種類行動量のKPI転換率・質のKPI
新規開拓架電数、訪問数、メール送信数アポ率、商談化率
インサイドセールス架電数、接続数、フォロー件数商談化率、有効商談の割合
フィールドセールス商談数、提案数受注率、平均受注単価
既存顧客の深耕訪問数、提案数追加受注率、継続率

新規開拓の手法そのものは「新規開拓の営業方法一覧」で、電話営業のKPIは「テレアポのKPI設計」で詳しく解説しています。

行動量と転換率の両方を持つ理由

営業KPIは、行動量と転換率をセットで持つことで、改善すべき点が見つかりやすくなります。

行動量だけを追うと、件数を稼ぐことが目的になり、質の低い商談が増えることがあります。反対に、転換率だけを追うと、確度の高い相手ばかりを選んで行動量が減り、全体の成果が伸びないことがあります。

「どれだけ動いたか」と「どれだけ次に進んだか」を両方見ることで、「行動量は足りているがアポ率が低いのでトークを見直す」といった具体的な打ち手を選べるようになります。

営業KPIが機能しない原因

KPIを設定しても成果につながらない場合は、次のような原因が考えられます。

  • 自分たちで変えられない数字をKPIにしている:市場の動きなど、営業の行動では動かせない数字は、日々の管理には向きません。
  • 指標が多すぎる:追う数字が多いと、どこに力を入れるべきかがぼやけます。主な指標は3〜5個程度に絞ります。
  • 目標値の根拠がない:逆算せずに決めた目標は、達成しても成果につながらないことがあります。
  • 振り返りの場がない:数字を記録するだけでは改善は進みません。週に一度など、定期的に振り返る時間を設けます。
  • 数字の定義がそろっていない:「アポ」「商談」の定義が人によって違うと、数字を比べられません。

営業KPIを運用するコツ

営業KPIを運用するコツ:数字の定義を文書にする、記録の手間を減らす、週ごとに振り返る、四半期ごとに目標値を見直す

KPIは決めて終わりではなく、運用しながら見直していくことが大切です。

  1. 数字の定義を文書にする:どこからを「商談」と数えるかなど、定義をチームでそろえます。
  2. 記録の手間を減らす:記録が負担になると続きません。入力項目を絞り、決まった場所にまとめます。
  3. 週ごとに振り返る:止まっている段階を1つ特定し、次の週に試す改善策を決めます。
  4. 四半期ごとに目標値を見直す:実際の転換率をもとに、目標値と行動量の配分を調整します。

見込み客を育てて商談化率を上げる考え方は「リードナーチャリングとは?」も参考にしてください。

New Deckの営業支援

株式会社New Deckのテレマーケティング代行では、開始前にKPIと目標値をクライアントと合意したうえで架電を始めます。

  • KPIと目標値を事前に合意して開始
  • 日次・週次レポートで数字を共有
  • 専任アカウントマネージャーが伴走
  • 自社で電話営業した場合と比べ、CVR(コンバージョン率)2〜3倍の改善実績
  • クライアント継続率98%、相談から最短1週間でコール開始

新規開拓の行動量を確保したい場合は、テレマーケティング代行の詳細ページをご覧ください。

まとめ:営業KPIは逆算で決め、行動量と転換率で見る

営業KPIは、KGIから営業プロセスを逆算し、段階ごとに必要な数を出して設定します。行動量と転換率の両方を持つことで、止まっている段階と打つべき手が見えるようになります。指標は自分たちで変えられるものに絞り、定義をそろえ、定期的に振り返りながら目標値を見直していきましょう。

よくある質問

営業KPIとは何ですか?

売上や受注数などの最終目標に向けて、営業活動の途中の段階がどれだけ進んでいるかを測る指標です。商談数、アポ数、受注率などが代表的な営業KPIです。

営業KPIはどうやって設定すればよいですか?

最終目標(KGI)を決め、営業の流れを段階に分けたうえで、各段階の転換率を使って逆算します。受注数から必要な商談数、アポ数、接触数を割り出し、1日の行動量に落とし込みます。

営業KPIはいくつ設定するのがよいですか?

主な指標は3〜5個程度に絞るのがおすすめです。多すぎると、どこに力を入れるべきかがわかりにくくなります。

過去のデータがない場合、目標値はどう決めますか?

最初は仮の数字で目標値を置き、1〜2か月ほど実際の数字を記録します。集まったデータをもとに転換率を計算し直し、目標値を見直します。

KPIとKGIの違いは何ですか?

KGIは売上や受注数などの最終目標、KPIはそこに至るまでの途中の段階を測る指標です。KGIだけでは改善点が見えにくいため、KPIで途中の進み具合を確認します。

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