SaaSのテレアポ戦略|IT企業が商談につなげる進め方
SaaS・IT企業がテレアポで商談を増やすための戦略を解説。ターゲットの決め方、トライアルや資料請求リードへの電話、トークの組み立て方、追うべきKPI、インサイドセールスとの役割分担を手順つきで紹介します。

テレアポの成果を「今月は何件アポが取れたか」だけで見ていないでしょうか。アポの数だけでは、うまくいかないときに何を直せばよいかがわかりません。電話の件数が足りないのか、受付で止まっているのか、話の内容に問題があるのかで、打つべき手はまったく違います。この記事では、テレアポのKPIの種類と計算式、目標値の決め方、数字の見方を解説します。
この記事の要点
テレアポのKPIとは、アポイント獲得や受注という最終目標に向けて、途中の段階がどれだけ進んでいるかを測る指標です。
KPI(Key Performance Indicator)は、日本語で「重要業績評価指標」と訳されます。最終的な目標をKGI(Key Goal Indicator)と呼び、そこに至るまでの途中の数字をKPIとして追います。テレアポでは、KGIを「受注数」や「アポ数」とし、そこまでの電話の各段階をKPIとして設定するのが一般的です。
テレアポで追う指標は、電話の流れに沿って並べるとわかりやすくなります。
| 指標 | 意味 | 計算式 |
|---|---|---|
| 架電数 | 電話をかけた件数 | かけた件数の合計 |
| 接続率 | 電話がつながった割合 | つながった件数 ÷ 架電数 |
| 担当者接続率 | 決裁者・担当者と話せた割合 | 担当者と話せた件数 ÷ つながった件数 |
| アポ率 | アポイントが取れた割合 | アポ数 ÷ 担当者と話せた件数 |
| 商談化率 | アポが実際の商談になった割合 | 実施した商談数 ÷ アポ数 |
アポ率は「アポ数 ÷ 架電数」で計算する場合もあります。社内やチームで、どの数字を分母にするかをそろえておかないと、比べたときに話がかみ合わなくなります。
インサイドセールス全体のKPIとの違いは「インサイドセールスとテレアポの違い」で解説しています。

指標ごとに、数字が表していることと、悪いときに疑うべき点が異なります。
活動量そのものを表す数字です。架電数が足りないと、ほかの割合が良くても成果は増えません。1日に使える時間と、1件あたりにかかる時間から、無理のない件数を決めます。
電話そのものがつながっているかを表します。接続率が低い場合は、リストの電話番号が古い、電話する時間帯が合っていないなどの可能性があります。リストの見直し方は「テレアポのリストの作り方」を参考にしてください。
受付を通って、話すべき相手につながった割合です。ここが低い場合は、受付での名乗り方や用件の伝え方に改善の余地があります。コツは「テレアポの受付突破のコツ」で解説しています。
担当者と話せたうち、アポイントにつながった割合です。ここが低い場合は、トークの内容、提案の切り口、ターゲットの選び方を見直します。詳しくは「テレアポのアポ率が上がらない原因と改善策」をご覧ください。
取れたアポが、実際に商談として実施された割合です。ここが低い場合は、アポの約束が曖昧だった、相手の関心が低いまま無理にアポを取った、などの可能性があります。アポの質を確かめる指標として重要です。

KPIの目標値は、最終目標から逆算して決めるのが基本です。
たとえば、必要なアポ数がわかれば、「担当者と何件話せばよいか」「そのために何件つながればよいか」「何件かければよいか」と順にさかのぼれます。割合の数字は、自社の過去の記録を使うのが最も確実です。
過去の記録がない場合は、最初の目標値を仮置きにして始め、2〜4週間ほど数字を集めてから見直します。業界の平均値などを参考にする場合は、商材やターゲットによって大きく変わる点に注意が必要です。
成果が出ないときは、電話の流れの前のほうから順に数字を確認します。
前の段階に問題があるまま後の段階を改善しても、効果は限られます。どこで止まっているかを1つ特定し、そこから手を打つことが大切です。トークの見直し方は「テレアポのスクリプトの作り方」も参考にしてください。

架電数だけを目標にすると、1件ごとの会話が雑になり、アポ率や商談化率が下がることがあります。量と質の両方の指標をあわせて見ることが大切です。
「つながった」「担当者と話せた」の基準が人によって違うと、数字を比べられません。何をもって各段階とするかを決め、記録の方法をそろえます。
日ごと・週ごとに数字を振り返る時間を決めておくと、問題に早く気づけます。数字の変化と、その期間に変えたことを一緒に記録しておくと、何が効いたのかがわかります。
テレアポのKPIを設計し、毎日の数字を記録して振り返るには、一定の手間と経験が必要です。株式会社New Deckのテレマーケティング代行では、次のような体制で支援しています。
KPIの設計から任せたい場合は、テレマーケティング代行の詳細ページをご覧ください。
テレアポのKPIは、架電数・接続率・担当者接続率・アポ率・商談化率を、受注目標から逆算して決めるのが基本です。成果が出ないときは、電話の流れの前のほうから数字を確認し、止まっている段階を1つ特定して改善します。最初の目標値は仮置きで構いません。実際の数字をもとに見直しを続けることが、成果につながります。
架電数・接続率・担当者接続率・アポ率・商談化率の5つが基本です。電話の流れに沿って指標を並べると、どこで止まっているかがわかりやすくなります。
「アポ数 ÷ 担当者と話せた件数」で計算するのが一般的です。「アポ数 ÷ 架電数」で計算する場合もあるため、社内で分母をそろえておくことが大切です。
受注や商談の目標から逆算し、必要なアポ数、担当者と話す件数、架電数の順にさかのぼって決めます。過去の記録がない場合は仮置きで始め、数字が集まったら見直します。
KGIは受注数などの最終目標、KPIはそこに至るまでの途中の段階を測る指標です。テレアポでは、アポ数や受注数をKGIとし、架電数や接続率などをKPIとして追います。
できます。New Deckのテレマーケティング代行では、KPIと目標値を事前に合意してから開始し、日次・週次レポートで数字を共有しています。